ミャンマー日本商工会議所

第29代 会頭 山口健一

 

2024年度 ミャンマー日本商工会議所

(JCCM)活動方針

新会頭職を拝命しました三井物産の山口健一です。
2021年2月の政変から3年経過しましたが、非常事態宣言の延長が繰り返され、総選挙実施の目途は未だ立ちません。
他方、2年前の4月にはドルの強制兌換や輸入規制強化が導入され現在に至ります。その間、比較的輸入許可を得やすい国境貿易へのシフトが進み、応じて貿易決済では泰バーツや中国元へのシフトが一定範囲で進みましたが、治安の悪化と共に陸路物流量減少という課題に直面しています。
そして現在では、2月の徴兵制施行発表以降、会員の皆様に於かれましては、職員やその家族・親戚に多くの徴兵対象者を抱え、身の回りの安心・安全に加え、事業継続性や生産性維持への不安と対応策で頭を悩ませていらっしゃる方も少なくない認識です。

さて、JCCMの定款には、活動目的として次の3項目が記載されています。
(1) 日・緬両国間の商工業及び経済全般の促進及び関係強化
(2) ミャンマーに現に進出している、及び進出を企図している日本企業の商活動発展のための援助及び便宜供与
並びに在緬日本人社会への貢献
(3) 会員相互の親睦

同活動目的を達成するべく、今年度もJCCMは昨年度同様に3つの委員会と6つの業種別部会構成で活動して参ります
が、特に強化する点として以下2点を挙げます。
1.   各部会に於いて、月例理事会のフィードバックに加え、部会員皆さまの意見や悩み・要望の吸い上げを強化
2.   政策対応委員会・渉外委員会・組織強化委員会・総務部の協働で、ミャンマー商工会議所連盟UMFCCIや日本大
使館、他国商工会議所との連携を強化

目下、苦難が続きますが、その様な中でも、小さなことであっても前向きな、或いは建設的な諸施策を講じられる様、25名の理事と2名の監事、それらを支えるご協力者には積極的なイニシアチブを発揮頂きつつ、会員の皆様のお知恵とご支援と共に、まさに総力戦で一日一日を戦い抜いて参りたいと思います。どうか皆さまのご理解、ご協力、ご支援を賜われます様、宜しくお願い申し上げます。

2024年4月1日
ミャンマー日本商工会議所
第29代 会頭 山口健一