ミャンマー日本商工会議所

第28代 会頭 渡邉泰明

2023年度ミャンマー日本商工会議所

(JCCM)活動方針

新会頭にご指名頂きました三菱商事の渡邉です。
さて、2021年2月の政変から2年が経ちました。今年の2月1日には非常事態宣言が延長され、総選挙実施については、先行きが非常に不透明になっております。また、ヤンゴンにおける治安情勢は小康状態が続いてますが、最近では一般犯罪が増加する傾向にあります。経済面では、ちょうど一年前の4月3日以降ににドルの強制兌換、輸入規制強化が導入され、JCCM会員企業の活動に大きな影響を与えたのは記憶に新しいところです。昨年4月に国際商業便が再開され、日本・ミャンマー両国の水際対策の緩和もあり、日本との往来は自由になりました。救援便も廃止され、コロナ禍は略過去のものとなりました。

JCCMの定款には、活動目的として次の3項目が記載されています。
(1) 日・緬両国間の商工業及び経済全般の促進及び関係強化
(2) ミャンマーに現に進出している、及び進出を企図している日本企業の商活動発展のための援助及び便宜供与並びに在緬日本人社会への貢献
(3) 会員相互の親睦

今年度JCCMは、これら3つの目的を達成すべく、従来の路線を引継ぎ、3つの委員会と6つの業種別部会を通じ、以下の活動に取り組んで参ります。
1. 政策対応委員会 :ミャンマーの各種法律・規制の分析とJCCM内意見の調査・取り纏め
ミャンマー商工会議所連盟UMFCCI等を通じたミャンマー政府への働きかけ
2. 渉外委員会 :各国商工会議所との交流・企画推進、会員への情報共有
3. 組織強化委員会 :会員間交流・親睦活動の企画推進(講演会・セミナー・討論会・視察旅行等)
4. 各部会 :リアル活動の強化
5. 総務部  :ミャンマー地域社会への協力(未来プログラムの実施、大使館活動への協力・後援他)
会員への治安・医療情報の提供、ヤンゴン日本人会・ヤンゴン日本人学校との連携推進

今後も関係省庁の法規制、そしてその運用の変更等により会員企業の事業継続に大小の困難が生じることが予想されます。こうした問題に対しては、会員個社による対応だけではなく、日本大使館・JICA・JETROのご支援を得ながら、様々な課題にオールジャパンとして対処して参ります。会員企業におかれましては、各部会を通じて積極的にJCCMへのご要望をご連絡ください。新しく選出された理事・監事の皆様、そして374社の会員企業の皆様と共に、今後一年間JCCMを確りと運営参ります。今年度も引き続きJCCMへのご指導、ご鞭撻を宜しくお願い致します。

2023年4月3日
ミャンマー日本商工会議所
第28代 会頭 渡邉泰明